こんにちは。たんさんです。
今日は8月2日(水)、AM6:30現在の天気は霧雨、あいかわらず、軽井沢は不順な天気となっております。
今回は、軽井沢プリンスホテルスキー場の11月オープンまでの様子について記したいと思います。
軽井沢に暮らしていると見える山、町の真ん中にある一番近い『離山』(はなれやま)、遠くにそびえ標高2,568mを誇る『浅間山』(あさまやま)、そして東南には『矢ケ崎山』(やがさきやま)が見えます。
そのなかで、軽井沢プリンスホテルスキー場のあるのが矢ケ崎山です。
矢ケ崎山は、夏はもちろん緑色ですがゲレンデが広がっています。
最近は、ジップラインアドベンチャーや、夏のリフト営業などもはじめ、年中にぎやかです。
そんな緑の山も夏を過ぎ、高原の早い秋をあっという間に駆け抜け、そして10月10日辺りになると謎の強大な白いこんもりとした小山が出来始めます。
軽井沢スキー場名物の造雪小山です。
軽井沢スキー場にはいくつか(8つ?)の人工造雪機があります。
人工造設機とは何でしょうか?
まず、人工的に雪を作る機械には、人工降雪機と人工造雪機の2種類があります。
人工降雪機は、低温時に空気中に霧状の水を噴射し、空気中で凍った細かい水分が人工雪となり、それが降り積もることによって、ゲレンデに人工雪を撒く機械です。ジェット機のエンジンのような形のものをゲレンデ脇にみたことがある方もいるのではないでしょうか。それが人工降雪機です。
一方、人工造雪機(アイスクラッシャー)は、強力な冷凍機で水から氷を作り、それを細かく粉砕したものを作る機械です。
さらにその砕いた氷を、協力な送風機で太いパイプを通してゲレンデまで吹き出します。
パイプの先からは、弱っちぃ~く、ちょろちょろと細かい氷が噴出していて、「こんなんでゲレンデになるのゕ!?」というくらいの心もとなさですが、塵も積もれば山となる、という言葉もある通り、気温にもよりますが半日から1日程度で人の背丈の倍もある雪の小山が出来上がります。
何日も掛けて、この小山をゲレンデに一列にいくつもいくつも並べていきます。
そうすると高さ4mほどの雪の小山の山脈の出来上がりです。
見ていると、軽井沢スキー場では、雪の小山を作ったのち、シートをかぶせ保温して、日中の気温上昇によって溶けるのを防いでいるようです。
11月の初めの週末になると、軽井沢では、いよいよスキースノーボード好きの皆が楽しみしているスキー場のOPENの日を迎えます。
遡ること、その2日前、雪の小山にかぶせたシートを取り外したのち、ピステンブーリ―(圧雪車)ですこしずつ小山をならしていきます。小山の山脈が、プリン型の連なりに、さらには跳び箱の一番上の段のような台形の連なりになっていきます。OPEN2日前の作業はここまで、あとは前日の作業になります。
そして、OPEN前日、2日前までに作った雪台形をさらにゲレンデに平たく伸ばしていきます。そして、厚さ50cmほどにしたところで、いよいよピステンブーリ―(圧雪車)の本領発揮、綺麗に整地をして、あのゲレンデの波々を作ります。
これで2週間以上にわたるゲレンデ作りの作業は終了、あとはOPENを待つばかり、というゲレンデになるわけです。